用語解説2026.07.31 更新

十二支とは — 季節と時間の物差し

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命式表の下の段に並ぶ、子・丑・寅という字が十二支です。「ね、うし、とら」— 動物の並びとしてなら、誰でも言えるはずです。ただ、四柱推命が読んでいるのは動物ではありません。十二支の本体は、1年の季節と1日の時間を刻む目盛りです。この認識をひとつ掛け替えると、命式の下段が読めるようになります。

動物ではなく、目盛り

「戌年生まれだから忠実」「亥年だから一直線」— 年賀状の季節によく聞く読み方です。ああいう楽しみ方を否定するつもりはありません。ただ、命式の中の十二支に、動物の性格は使いません。動物の割り当ては、暦を覚えやすくするために後からついたものとされていて、本体は暦の12分割のほうだからです。

12に割られているのは、1年と1日です。子は真冬であり、深夜でもある。午は真夏であり、正午前後でもある。ひとつの円環が、季節の目盛りと時刻の目盛りを兼ねている — だから生まれた月からも、生まれた時刻からも、それぞれ支がひとつ定まります。命式の下段に支が並ぶのは、あなたの生まれが暦のどの目盛りに当たったかの記録なのです。

12の目盛り一覧

12の支を、季節・月・時間帯とあわせて並べます。当サイトの命式で使っている語彙と同じものです。

子ね
真冬の支。月では12月、時刻では深夜11時〜1時にあたります。
丑うし
晩冬の支。月では1月、時刻では深夜1〜3時にあたります。
寅とら
早春の支。月では2月、時刻では午前3〜5時にあたります。
卯う
仲春の支。月では3月、時刻では午前5〜7時にあたります。
辰たつ
晩春の支。月では4月、時刻では午前7〜9時にあたります。
巳み
初夏の支。月では5月、時刻では午前9〜11時にあたります。
午うま
真夏の支。月では6月、時刻では午前11時〜午後1時です。
未ひつじ
夏の終わりの支。月では7月、時刻では午後1〜3時です。
申さる
初秋の支。月では8月、時刻では午後3〜5時にあたります。
酉とり
仲秋の支。月では9月、時刻では午後5〜7時にあたります。
戌いぬ
晩秋の支。月では10月、時刻では午後7〜9時にあたります。
亥い
初冬の支。月では11月、時刻では午後9〜11時にあたります。

寅・卯・辰が春、巳・午・未が夏、申・酉・戌が秋、亥・子・丑が冬 — 季節ごとに3つずつの割り当てです。表をよく見ると、月の対応が「1月=子」ではないことにも気づくはずです。子は12月、寅が2月。暦の区切りが新暦の月初ではなく節入り(季節の変わり目)に置かれているためで、年の始まりも1月1日ではなく立春です。ご自分の生まれ月の支を表で引くときは、月の上旬(およそ3〜8日ごろまで)に生まれた方は、ひとつ前の支になる可能性を頭に置いてください。

めぐり1年と1日12月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥冬春夏秋
十二支は季節と時間の円環。寅・卯・辰が春 — と3つずつ季節を受け持ち、内側の数字はそれぞれの支が受け持つ月です。環をひと回りすると、1年(と1日)になります。

支の中には干が眠る

もうひとつ、十二支には奥行きがあります。は一枚岩ではなく、内側に — かくれた干 — を1つから3つ抱えた層構造をしています。表の五行だけでは見えない性質が、支の奥にしまわれている。この奥行きの読み方は蔵干の記事に、そして支どうしが結んだり揺れたりする関係(やなど)は地支の関係の記事に、それぞれ譲ります。ここでは支は箱である、とだけ覚えて次へ進みましょう。

あなたの月支は、どの季節の目盛りですか。
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命式の中の十二支

命式の4本の柱で、支の重みは同じではありません。とりわけ重いのが月支 — 生まれた季節の支です。同じ日主でも、春の生まれと秋の生まれでは気の勢いがまるで違うため、月支は命式の型(格局)を定める根拠になり、季節の気は日主の勢いにも効いてきます。命式読みで「生まれ月がいちばん効く」と言われるのは、この仕組みです。

残りの支にも持ち場があります。年支は育ちの背景や世の中との接点、日支は足元 — 自分自身の暮らしと身近な人、時支は後半生や手がけていくものの側。同じ支でも、どの柱に座るかで効く領域が変わります。

まずはご自分の命式で、4つの支を確かめてみてください。月支がどの季節か、その季節はあなたの日主にとって追い風か向かい風か — 下段の4文字は、動物の名前ではなく、あなたが生まれ落ちた季節と時刻の記録です。

よくある質問

Q. 生まれ年の動物と性格は関係ないのですか?

A. 四柱推命では、動物のイメージは使いません。年の支は4本の柱の1本として、季節の気と他の支との関係で読みます。動物になぞらえる楽しみ方を否定はしませんが、命式の読みとは別のものと考えてください。

Q. 1月生まれです。子年ですか?

A. 四柱推命の年の切り替わりは、1月1日ではなく立春です。1月生まれの方は前年の年支のまま、というのが原則です。月の支も同じく、月初ではなく節入りで替わります。当サイトの命式ツールは節入りの日時を分単位で計算して開示し、柱の切り替えはその日を境に判定しています。

Q. 自分の十二支はどこを見ればわかりますか?

A. 命式表の下の段に、年・月・日(・時)の4つの支が並びます。まず見てほしいのは月支 — 生まれた季節の支で、命式全体の地合いを決める要です。推命ノートの命式ツールなら、それぞれの支の季節と時間帯もあわせて表示されます。

読み終えたら、自分の命式で。
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