十二支とは — 季節と時間の物差し
命式表の下の段に並ぶ、子・丑・寅という字が十二支です。「ね、うし、とら」— 動物の並びとしてなら、誰でも言えるはずです。ただ、四柱推命が読んでいるのは動物ではありません。十二支の本体は、1年の季節と1日の時間を刻む目盛りです。この認識をひとつ掛け替えると、命式の下段が読めるようになります。
動物ではなく、目盛り
「戌年生まれだから忠実」「亥年だから一直線」— 年賀状の季節によく聞く読み方です。ああいう楽しみ方を否定するつもりはありません。ただ、命式の中の十二支に、動物の性格は使いません。動物の割り当ては、暦を覚えやすくするために後からついたものとされていて、本体は暦の12分割のほうだからです。
12に割られているのは、1年と1日です。子は真冬であり、深夜でもある。午は真夏であり、正午前後でもある。ひとつの円環が、季節の目盛りと時刻の目盛りを兼ねている — だから生まれた月からも、生まれた時刻からも、それぞれ支がひとつ定まります。命式の下段に支が並ぶのは、あなたの生まれが暦のどの目盛りに当たったかの記録なのです。
12の目盛り一覧
12の支を、季節・月・時間帯とあわせて並べます。当サイトの命式で使っている語彙と同じものです。
寅・卯・辰が春、巳・午・未が夏、申・酉・戌が秋、亥・子・丑が冬 — 季節ごとに3つずつの割り当てです。表をよく見ると、月の対応が「1月=子」ではないことにも気づくはずです。子は12月、寅が2月。暦の区切りが新暦の月初ではなく節入り(季節の変わり目)に置かれているためで、年の始まりも1月1日ではなく立春です。ご自分の生まれ月の支を表で引くときは、月の上旬(およそ3〜8日ごろまで)に生まれた方は、ひとつ前の支になる可能性を頭に置いてください。
支の中には干が眠る
もうひとつ、十二支には奥行きがあります。は一枚岩ではなく、内側に — かくれた干 — を1つから3つ抱えた層構造をしています。表の五行だけでは見えない性質が、支の奥にしまわれている。この奥行きの読み方は蔵干の記事に、そして支どうしが結んだり揺れたりする関係(やなど)は地支の関係の記事に、それぞれ譲ります。ここでは支は箱である、とだけ覚えて次へ進みましょう。
命式の中の十二支
命式の4本の柱で、支の重みは同じではありません。とりわけ重いのが月支 — 生まれた季節の支です。同じ日主でも、春の生まれと秋の生まれでは気の勢いがまるで違うため、月支は命式の型(格局)を定める根拠になり、季節の気は日主の勢いにも効いてきます。命式読みで「生まれ月がいちばん効く」と言われるのは、この仕組みです。
残りの支にも持ち場があります。年支は育ちの背景や世の中との接点、日支は足元 — 自分自身の暮らしと身近な人、時支は後半生や手がけていくものの側。同じ支でも、どの柱に座るかで効く領域が変わります。
まずはご自分の命式で、4つの支を確かめてみてください。月支がどの季節か、その季節はあなたの日主にとって追い風か向かい風か — 下段の4文字は、動物の名前ではなく、あなたが生まれ落ちた季節と時刻の記録です。
よくある質問
A. 四柱推命では、動物のイメージは使いません。年の支は4本の柱の1本として、季節の気と他の支との関係で読みます。動物になぞらえる楽しみ方を否定はしませんが、命式の読みとは別のものと考えてください。
A. 四柱推命の年の切り替わりは、1月1日ではなく立春です。1月生まれの方は前年の年支のまま、というのが原則です。月の支も同じく、月初ではなく節入りで替わります。当サイトの命式ツールは節入りの日時を分単位で計算して開示し、柱の切り替えはその日を境に判定しています。
A. 命式表の下の段に、年・月・日(・時)の4つの支が並びます。まず見てほしいのは月支 — 生まれた季節の支で、命式全体の地合いを決める要です。推命ノートの命式ツールなら、それぞれの支の季節と時間帯もあわせて表示されます。